「働き方改革」 ここ数年よく耳にする言葉ですね。
しかしながら…
耳にするにとどまらず、全身でこの言葉を実感している人が多いのは、まさに今でしょう。
コロナウイルス感染症の拡大により、数か月間、日本人の生活と働き方が変わりました。
渦中にいる我々にとっては、これがいかに大きな変革であるか、身をもって感じています。
そんな渦中にいる私たちが、これを本当の改革とするには、あと少し努力と継続が必要です。
今回は、コロナによって変えざるを得なかった働き方を、人の手でより良い改革にするためのヒントになるお話をしたいと思います。
半年前、ある人が言いました。
家づくりの打合せは1回2時間。移動時間やそのほかの家事もしたらクタクタ…
やっぱり打合せは土日に1日仕事でしかできないな。
半年後、ある人が言いました。
今日は仕事帰りの夕飯前に30分、zoomを使って子供部屋の壁紙を決める打合せをしよう。
明日はキッチンのレイアウトかな。平日でも少しずつ打合せが出来て助かるよ。
半年前がコロナ前、半年後がコロナ後の時間軸です。
これは誰か一人(お客さんだけ)が楽になった、というだけの話ではありません。
後者を見ると、打合せが細切りになっているのが分かります。
これはつまり、サービスを提供する側にも大きな変化が表れます。
打合せが細切れとなったことで、一人の習熟したスタッフでなくても、
担当する打ち合わせポイントを分けて数名で分担すれば、
若手でも担当することが可能になるのです。
ポイントを決め、リモートにて打合せを行えば、
お互いの人間関係さえできていれば問題なく進めることが可能です。
スタッフひとり当たりの拘束時間が減るという、
わかりやすい「時間」という視点での働き方改革はもちろん、
この打合せスタイルを重ねることで、効率的に若手を育成することも可能です。
若手社員にとっては、自分の担当があることでやりがいにつながり、
よりお客様への理解や自社の仕事への理解に熱を傾けてくれるかもしれません。
働いている人が仕事を楽しいと思えることこそ、働き方改革の本当の意味があると考えます。
さて、冒頭でもお話ししたとおり、
日本人の生活と働き方が変わりました。
リモートワークが浸透しつつある現在、ある需要が高まっています。
■ 新築住宅にワークスペースを取り入れたい!
■ 自宅をリモートワーク向けにリノベーションしたい!
■ 自宅やオフィスとは別のワークスベース(サードプレイス)を持ちたい!
というものです。
どんな設計、レイアウトなら仕事に集中しやすいか?
家族との関わりのバランスが取れるか、おしゃれになるか?
これに応えるためには、前提として地場の建築会社さんが働き方への理解がないといけません。
己の体験に勝るものはありませんから、
まずは自分たちでリモートワークを会社の制度として導入して、
ひとつ上の提案ができるようになって頂きたいものです。
変わりかけている働き方を戻してしまうのではなく…
より良い方向へ導く創意工夫を凝らすことが大切です。
リモートワーク制度や働き方の多様化は、
経営陣だけで決めるのではなく、
ぜひ一度、社員みんなと意見を出し合う場を設けてみてください。
コロナがもたらしたピンチをチャンスの変えるのは、間違いなく人です。
そして…
より快適な働く環境づくり、家庭環境づくりのためには、
一企業のルールを変えるだけでなく、
経営陣から新入社員までのマインドの抜本的な変化。
更に…
そんな環境を提案、製作できる地場の建築会社さんや家具・雑貨屋さんなどの進化も必要です。
ルールは整っていても、その環境が無いがために、
リモートワークを推奨されているにもかかわらず、
自宅での仕事が困難(子供や奥さんに迷惑がかかる)な為に止む無く出社を続ける方。
リモートワークが原因で、夫婦仲が悪くなってしまったご家庭。
本来は、働き方の多様性は、働き手の幸せを応援するはずが…
残念な結果をもたらしている事例もたくさんあります。
そんなことにならないためにも、
これからの時代のより快適な働く環境づくり、家庭環境づくり、
ひいては、自己実現の環境づくりを後押しできるような
サポート企業の進化にも期待したいものです。
ちなみに、私も2020年3月以降、
働き方は大きく変わり、リモートワーク中心の生活になりました。
上記の出社や家庭問題は私自身も少なからず経験したものです(汗)
その為、今は事務所、自宅に加えて
お山の上のワークスペースを模索中です。
またお見せできる機会が来たら紹介させていただこうと思います(^^♪
都市部への一極集中の住まい方から
今後は、地域分散の住まい方、働き方も少しずつ増えてくるでしょう。
※本来は皆が選択出来たらよいのですが、選択が難しい職種や職場の方も大勢いらっしゃるので、劇的な構造変化は起こらないと思いますが…
少しずつ…
■地元に残る選択肢
■地元に戻る選択肢
■2拠点、複数拠点という選択肢
■Iターン、Jターン、Uターンという選択肢
など長期的な地域創生、地域活性化につながる、移住や多拠点居住が増えることも期待しています。