2020年3月から、コロナウイルス感染拡大により、リモートワークを導入された企業も増え、
コミュニケーションを課題に考える企業や個人も増えています。
働き方・働く場所に変化が起きたことで、これまでよりも更に効率的になったことがあった一方で、
コミュニケーション不足に対する懸念も増えています。
そこで、今回はコミュニケーションの中でも比較的なライトな「雑談」の力と効用について考えていこうと思います。
特に、オンライン会議は「無駄話」が許されない雰囲気があります。
淡々と進めるのには向いていますが、雑談にはあまり向いていないと考える方も少なくないでしょう。
リアル会議であれば、始まる前や終わった後の何気ない雑談や、
ミーティング後の帰り道などでの雑談がありました。
そういう会話の中から、ヒントや気づきを見つけていた気がします。
一方で、1時間おきに効率的に設定されるオンライン会議。
「退出する」ボタンを押した後の、なんとも言えない静寂感…
リモート飲みの後の独りぼっちだった…という現実に引き戻される感じ…
働き方改革の名のもとで「雑談はやめて、会議を効率化しよう」という風潮だったような気がします。
ところが、予期せぬ理由で急速に効率化が進んだ結果、
「雑談がなくなって寂しい」と思ってしまうのは、なんだか不思議な現象です。
そもそも、会議の前後などに行なっていた雑談には、どんな効果があったのでしょうか?
「博報堂の打ち合わせは、50%が雑談でできている」なんて情報もネットで散見されるように、
打合せの本題以外の余白部分や脱線部分に大きな価値や意図があるのも事実です。
勿論、「雑 談」の使い方や長さには要注意です!!
・楽しくなって、10分も15分も雑談をしてしまっては本末転倒です。
・用法用量を守って、正しくお使いください。
<雑談の効用例>
1.若手が本音で話すための準備運動
…アイスブレイク効果
2.ベテラン社員の役割からの解放
…スムーズ・完璧に進行しないといけない。(打合せは〇〇であるべき!)
3.テーマを広げて視点や発想を変える
…視点を変える、視点を広げる(虫の目、鳥の目にフォーカスを変える)
4.リーダーがメンバーの状態をチェックする
…コミュニケーションの基本、相手を気にかける
雑談…というと何となく、無駄な話のような印象を与えてしまいますが、
この雑談が全てなかったら、どんな空気感になってしまうのか?
そしてもう一つ大切な視点は…
部下・後輩・新入社員の立場で考えることです。
・今までもツーカーでやってきたから大丈夫!
・うちの組織は信頼関係でやっていきているから
・社員同士仲も良いし、コミュニケーションは取れている
これは、リアルでのコミュニケーションであり、
WEBを通してのコミュニケーションとイコール!とは限りません。
もちろん、リアルで円滑なコミュニケーションが取れていた組織の方が当然に
WEBでのコミュニケーションも円滑に行く可能性は高いと言えます。
しかし、環境が変われば、発揮される能力・パフォーマンスも変わるのが常。
今一度、自社の組織が円滑にコミュニケーションが取れているか?
もし取れていないとしたら、雑談は足りているか?
なんて視点も持ちながら、より良い組織づくりに励んでいきましょう。
今回は少し短いですが、「雑談」程度に読んで頂ければ幸いです(笑)