2019年6月に金融庁が発表した老後2000万円問題。
麻生大臣のその後の発言対応でも話題になり、記憶に残っている方も多いかと思います。
これは、老後の生活では毎月約6万円が不足…
30年間で2000万円不足するという内容でしたね。
※まぁ保険業界や証券業界ではその以前から同様の資料は使われていましたが…
40年~50年間せっせと働いて貯めていたお金が、老後は日々減っていくというのは恐怖ですね。
「人生100年時代」と言われる昨今は、平均寿命もどんどん伸びているので・・・
そもそも、想定されている85歳程度での寿命ではないでしょから、老後はいつまで続き、いくら必要になるのかも分からない状態になってしまっているかもしれませんね。。。
2000万円問題もあり、老後不安から老後の資産形成を考える人も多くなり、
若いうちから投資をして将来に備えようという動きが加速しているのが現在。
※ちなみに、筆者は高校時代にホリエモン(物言う株主、ライブドア事件など)の影響で株式投資を始めました。
投資手法は多種多様なものがありますが…
その中でも比較的簡単にできる投資と考えられており、ユーチューバーなど多くのインフルエンサーも推奨しているものが米国のSP500などに連動したETFに投資するインデックス投資です。
過去200年の株式市場を振り返ればデータ上は正しいでしょう!(歴史が必ずしも繰り返すとは限りませんが…)
しかし、誰しもインデックス投資のみで老後の資産形成は完璧と言えるのか?
※ウォーレン・バフェットさんも自分の死後はS&Pでのインデックス投資を推進していますが…
「米国株は長期で見れば右肩上がりで成長を続けてきた」
「米国株は日本株よりも成長力が高い」
このように聞くと、米国の市場平均への投資は一見すると安全に思えるかもしれません。
ですが、もちろん米国市場にも暴落が発生して株価が大きく下がってしまう時期もあります。
保有株の配当金だけで生活を送っていけるのであれば、株価下落はそこまで恐れる必要はないでしょうが…その他のケースでは、株価下落は生活資金の減少に直結します。
次の市場上昇局面に転じるタイミングまで辛抱強く待たなければいけません。
※失われた20年になる可能性もあるし… 必ず市場が回復する保証ももちろん無い中で…
※過去には、2000年代初期のITバブルでは株価が完全に回復するまで12年もかかりました…。
インデックスは辛抱強く、資産形成にたっぷりと時間を使える20 代や30代であればOK!
しかし、リタイアまでのタイムリミットが迫る年代やリタイア後のならどうでしょうか?
歴史を振り返えれば、これまで右肩上がりで成長を続けてきたとしても、今後のあなたのライフプランに合わせて、これからも株価が都合よく成長するとは限りません。
資産形成の王道と思われるインデックス運用も年齢によっては必ずしも有効な手段とは言えない…
という事実も理解した上で自己の資産形成プランを考えることが重要です。
何事においても、盲目的に信じることは危険ですね!
大ベストセラー「金持ち父さん、貧乏父さん」の中で、こんな話があります。
中間層は、お金の問題の解決方法を間違えているんだ。
彼らはお金をかけて学校に行き、安定した仕事に就くことができる。
たいていの人は賢いからお金をそれなりに稼ぐことができる。
そして家を買い、出世のために仕事を頑張る。
学歴や職歴が良ければ今後はお金に困ることはないと考えていて、
それで安心してしまうんだ…
しかし、50歳になると多くの人は自分が職場の囚人であることに気づくんだ。
彼らは経験豊富で、十分な収入があり、雇用も安定している。
でも実際は、経済的に追い詰められている。にも関わらず、オフィスという牢獄から脱出するために必要な「お金の教養」を身につけようとしない。
その結果、あと15年生き延びて、65歳で引退して、我慢ばかりの生活をすることを心待ちにしているんだよ。
多くの人が、金持ち父さんが言った
「経済的に豊かになるには、良い学校に行き、良い仕事に就くことだ」
といった教えを受けてきたかもしれません。まさに盲目的に信仰している。
だから、金持ち父さんの言ったとおりにしろ!ということではありません。
それではまた、別の盲目的信仰をしているにすぎません。。。
大切なのは、自分自身で常に学び続け「なぜなのか?」「それは本当なのか?」を問い続けるそんな習慣を実践していくことです。
「会社員=リスクが低い」「起業・投資=リスクが高い」
「貯金=安全・安心」「投資=危険・ギャンブル」
は本当にそう言えるのか?なぜそう言えるのか?を自問自答し続け、自分なりの在り方、やり方を見つけたいですね。