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FIREを考える方へ!メキシコの漁師とMBA旅行者の話

2021-10-10

有名な話の1つ「メキシコの漁師とMBA旅行者」を紹介します。
※アメリカ人旅行者など内容は様々ありますが、学びの内容、示唆は同じです。

メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。
メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。

その魚はなんとも生きがいい。それを見たアメリカ人旅行者は、
「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」 と尋ねた。

すると漁師は「そんなに長い時間じゃないよ」と答えた。

旅行者が「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」
と言うと、
漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。

「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」と旅行者が聞くと、

漁師は、
「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。 夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」

すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。

「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。
いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。それであまった魚は売る。
お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。
その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。
そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。

その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキソコシティに引っ越し、ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」

漁師は尋ねた。「そうなるまでにどれくらいかかるのかね

20年、いやおそらく25年でそこまでいくね

「それからどうなるの」

「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」と旅行者はにんまりと笑い、

「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」

「それで?」

「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、 日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。 どうだい。すばらしいだろう」

漁師は、「なんだ…そんなものならとっくに手にしているよ(笑)

最後はオチまでつけてくれるお話ですが…
仕事、人生、幸せ、価値観について、様々な示唆を与えてくれるお話ですね。

MBAホルダーが正しい! 漁師が正しい!
というシンプルな成否の話ではなく、価値観の違い、目的の理解の重要性を考えさせられるお話ですね。

お金は結果として稼ぐものであり…稼ぐことが目的となっては本末転倒です。
まして、稼ぐために20年~25年という長い時間を費やすなら尚更、命を削ってまでやりたいことなのか?手に入れたいものなのか?を問わなくてはなりません。

自分が手に入れたい幸せは、実はもう手に入れているかもしれません。
昨今話題になる、FIREムーブメントも改めて「なぜ?FIREしたいのか?」を考えてみたいですね。

キャッシュフロー・クワドラント

FIREでお金に縛られない人生を!と考えている時点で、お金ありきの人生に自らを縛り付けているかもしれません。
お金も幸せの1つの形かもしれませんし、あなたにとっての幸せの形は別にあるのかもしれません。
どんな働き方、人生を目指すにしても、自分自身の価値観、軸をもって臨みたいですね。

  • B!