地方創生と働き方改革

改めて考えるリモートワーク、サテライトオフィスの在り方!(地域ブランドと働き方)

2020-05-05

ココがポイント

今回の書籍考察は…「地域ブランドのつくり方と働き方」

地域ブランドのつくり方と働き方/DiscoverJAPAN編集/1,980円

<要約と本書の重要ポイントまとめ>

COVID-19感染拡大→緊急事態宣言(外出自粛)→リモートワークの拡大(やらざるおえない環境)→緊急事態宣言延長→リモートワークが新しい生活様式となりつつある今。

改めて【地域創生×サテライトオフィス】について考えていきます。

1.Yahoo! JAPAN(宮城県石巻市)

2.セールスフォースドットコム(和歌山県白浜町)

3.プラットイーズ(徳島県神山町)

どれも有名な事例ですが…今後(新しい生活様式)においても、サテライトオフィス文化や考え方、働き方を浸透させていく為に大切なコトやポイントを考えていこうと思います!

1.ボランティア精神×オープンコラボレーション:Yahoo! JAPAN(宮城県石巻市)

Yahoo!JAPAN /石巻サテライトオフィス

ポイント

石巻の課題を解決したい!という的を絞ってつくったサテライトオフィス

◆自社サービスを使って何を解決するか?(Yahoo!という存在をどう使うか?まず行動する!)

◆Iターン、Uターンによる「よそ者」の視点を持っていることが利点(課題は可能性の裏返し

石巻BASEは…社員の社会貢献(ボランティア)、自己実現欲求を満たす環境提供にも

一緒にいる=応援する という概念(近くで一緒に取り組むこと、一緒にいること自体の価値創出)

◆石巻復興BASEは複数ジャンルの人たち(地元、海外、復興支援に携わる人)との交流場に

2.自然環境で選ぶサテライトオフィス戦略:セールスフォースドットコム(和歌山県白浜町)

セールスフォース・ドットコム/白浜町サテライトオフィス

ポイント

従業員満足度を上げる狙いから、開放的な空間づくり!

※リラックスして仕事に臨める場の力を借り、仕事が捗り…残業削減、業績も向上!

◆本社と常時つながるモニター付きミーティングルーム(場所を選ばない仕事づくり)

◆同僚やライバルが自然と家族や仲間になる環境(オハナカルチャーの具現化)

3ヶ月勤務後、東京へ戻るという対流が柔軟な発想と働き方の意識を全社に注入!

◆良好な自然環境を活かした企業誘致(これまでの地理的不利がむしろブルーオーシャン!

3.選択肢を増やすツールとしてのサテライトオフィス:プラットイーズ(徳島県神山町)

プラットイーズ/神山町オフィス

ポイント

◆環境が社員のクリエイティブ脳を刺激し多様なメリットを生んでいる(多様性に満ちた暮らし)

◆本社とも連動!東京で出来ることは神山でも出来る!を体現

◆拠点を分けることによるBCP対策人材の誘致・確保の秘策(入社希望が絶えない…)

働く場の選択肢を委ねることでモチベーションUPにつながる

◆光ファイバー網の整備推進で、ICTの特性を生かした企業誘致としても有名な神山町

先行者利益(今ではどこでも高速回線はあるけど…IT誘致と言ったら神山町というブランド

◆従来型の企業誘致策の脱却(日本に工場は不要、海外工場へ)→生産性の高い会社を誘致したい

過疎地固有の社会問題ソーシャルビジネス化を狙うソーシャルベンチャーに誘致対象がシフト

ココがポイント

3社、3エリアからの考察 <気づきと学び、共有・実践したい事>

2つの視点で考える

選ばれる地域(ブランド地域)づくり

土地の文化や風土、人柄も反映させたオフィス環境を提供する

先進技術ならファーストペンギンでなければ、他地域と同質化してしまう

◆都市部と個性の異なる部分に着目し企業に選択肢の幅を与える(気に入ったら来てね!精神

※無理やり引っ張って来ることより…地域を感じてもらいマッチした企業のみ誘致する勇気

スリップストリーム効果を期待して有力企業が続く!(先行者利得を狙う)

企業誘致は、従来型の工場・大企業誘致策から脱却し…地方・地域固有の社会問題解決に役立つ【ソーシャルビジネス狙う会社】【生産性の高い会社】を地元に誘致することが求められるでしょう。企業誘致は街の活性化(多様な価値観の交流)や地域雇用の創出という大きな役割を担っています!

また、誘致先を募る際にのポイントは【1.自分たち自身の武器(文化・環境)を理解する】【2.相手のことを理化し、相手の悩みを考える】【3.自分たちの武器で相手の悩みを解決できることを考える】最後に‥【4.その相手は自分たちの街の未来にとってプラスの存在か?】ここをしっかりと中長期に渡り考えた相手(企業)選びを行っていただきたいと思います。せっかく誘致しても、地元になじまなず、すぐに拠点を引き払って東京に戻る。地元の方々がそもそも歓迎ムードではない。なんて状況では時間と労力の無駄遣いで、お互いに不幸です。お互いに幸せな道が見える相手(地域・企業)のマッチングを模索しましょう。

選ばれる企業(ブランド企業)づくり

ふるさとテレワークの概要

◆サテライトオフィス・リモートワークで転換期社員(結婚、出産、子育て)の離職を防止

◆働く場の選択を委ねることで社員のモチベーションUPと口コミ、リファラル効果を期待

◆一定周期で複数オフィスを対流するなどの働き方で柔軟な発想と働き方改革を全社に浸透させる

◆サテライトオフィスで社員の地域貢献・社員貢献に対する意欲・欲望を満たす

◆多様性に満ちた環境提供による優秀人材の獲得(入社希望者が絶えない状態…ブルーオーシャン)

選ばれる企業、勝ち残る企業にである為の重要要件の一つに「人」があげられます。採用時に選ばれることは勿論ですが!合わせて、優秀な社員が活躍し続けられる環境を用意することも選ばれ続ける企業にとっては今後重要な要素の一つになるでしょう。特に【人生100年時代】と言われる世の中においては、働く期間(現役期間)も今まで以上に伸びる為、年齢やライフステージに合わせた働き方の選択ができる企業は時代にも求められる企業と言えるでしょう。

企業戦略の重要な要素の一つに、今後は働く環境の提供(サテライトオフィス、リモートワークect...)も入ってくるかもしれません。社員に多様な働き方の選択肢を与えられるだけの準備を今のうちから少しずつ進めてみてはいかがでしょうか?

 

詳しくは本書を読んで、事例などの考えにも触れてみてください

地域ブランドのつくり方と働き方/DiscoverJAPAN編集/1,980円

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