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採用はマーケティング?動画で効果絶大!人事も知っておきたい動画コンテンツのマーケティング視点〈その 2〉

前回は伝わりやすい「採用動画」によって、企業の魅力を学生(求職者)に訴求することの効果についてお伝えしました。

ただし、動画をただ制作・公開すれば効果を発揮するわけではなく、企業の人事・採用担当者が「どのように運用していくか?」という観点まで見据えることが重要になります。
オンライン化や早期化など、変化の激しい採用環境に対応すべく、今回は採用動画により効果をあげるためのマーケティング視点とそのプロセスを3つのステップでお伝えします。

〈ステップ 1〉自社の採用コンセプトを明確にする

まずは、動画によって可視化する自社の「コンセプト」を明確にします。
採用に関わらず自社は社会・業界・顧客にとって「何者」であるのか?
「何を目指しているのか」といった概念を明確に定義しましょう。

動画はもちろんのこと、企業紹介の資料や HPなど、全ての目に見える製作物に広く通ずるコンセプトを設計します。
とりわけ、採用活動においてはコンセプトと連動した「求める人物像」(ターゲット)を設定することも重要です。
採用動画の制作にあたり、このターゲットが決まっていないと「誰に」「どんな内容」を伝えれば効果が見込めるのか曖昧になってしまいます。
ここでは、事業戦略上どんな人物が必要なのかまで、明確にすることがポイントです。

〈ステップ 2〉応募学生・求職者(ペルソナ)の動向フローを考える

次に動画を視聴するペルソナ、つまりどんな学生(求職者)がどのようなタイミングで視聴するかという動向フローを考えます。

たとえば、商品・サービスの購買行動時の「ペルソナ」は、各社や手がける商品に惹かれる顧客の人物像を指します。
ペルソナの嗜好や特性をとらえて、どういった行動を起こすのか、各社の情報に出会ったタイミングで何に注視するのか、適切に判断するためのマーケティングは販促において欠かせませんが、採用活動でも同様です。

学生(求職者)を取り巻く状況変化に応じた行動の想定をしないまま、自社の都合や考え方に凝り固まったタイミングや手法によるアプローチでは、学生(求職者)からの反応や効果がかえって薄まることもあります。
各社が採用活動を開始する前に、応募が想定される学生(求職者)は用活動の前後でどのような心理状態で、どんな行動していくか想定しましょう!

〈ステップ 3〉採用動画の導入目的を確定する

最後の仕上げは…コンセプトや求める人物像が固まったら、採用動画の導入目的を決めます。

動画などの全てのコンテンツは作成にあたって、目的と用途を設定する必要があります。
ここで採用動画を採用活動のどのフローで利用するものなのか、改めて明確にしましょう。

この動画を使って学生(求職者)を集客したいのか?自社を深く理解してほしいのか?
「選考を優先に進めて欲しい」とフォローのための動画なのか?
このように導入する目的により、動画の構成や内容も変わってきます。

そして、採用動画がどこで使われるかも重要です。
オンライン上なのか、説明会などリアルの場なのかで、動画の適切な尺や求める映像美も変わります。
最大の効果を発揮するために、目的と用途を明確にしましょう!

 

それでは、また「その3」で続きの仕上げをお届けしますので今しばらくお待ちください。

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