3強対決!!
これまでの競馬の歴史でも「3強」と言われるライバル関係を構成する世代は何世代もあり、見る者を魅了してきました。
その中でも私が特に好きな世代が2001年世代です。
競馬漫画のようなライバル構成、競争成績、血統構成などロマンあふれる時代の名馬にフォーカスしてお話していきましょう。
個人的には「アグネスタキオン世代」と呼んでいるこの世代。
3冠タイトルは…
◆皐月賞 :アグネスタキオン(※サンデーサイレンス)
◆ダービー:ジャングルポケット(※トニービン)
◆菊花賞 :マンハッタンカフェ(※サンデーサイレンス)
今は皆、G1馬、名馬たちのお父さんですね。
この3頭の名馬たちが分け合った世代ですが…
この世代の魅力は、上記のクラシックホースはもちろんですが、ライバル関係やその構成が面白い!!
中でも、クラシックへの外国産馬開国元年となった2001年の裏の主役とも言ってよい存在は、
クロフネ(※フレンチデピュティ)でしょう!
現在では春のクラシック路線でも一つの選択肢として認知されているNHKマイルカップ→ ダービーのローテーションを松田国英先生のもと敢行し、NHKマイルカップ優勝、続くダービーでも5着と存在感を示しました。
ちなみに、3歳(旧年齢)暮れの「ラジオたんぱ杯3歳S」では、アグネスタキオン(皐月賞馬)、ジャングルポケット(ダービー馬)に続く3着でしたが、その時の1番人気は実はクロフネ。とその潜在能力は早くから誰もが認めるものでした。
そんなクロフネが現在も競馬会にその名を轟かせ、伝説となるきっかけは「ダート路線」への変更でしょう。
そのきっかけの一つは、夏の上り馬、エアエミネム(※デインヒル)、サンライズペガサス(※サンデーサイレンス)に敗北した神戸新聞杯とそれにより路線を天皇賞(秋)に切り替えたことにあります。
余談ですが…
※最近は、夏の上り馬よりも春の有力どころが順当に。という王道パターンが多いので、裏街道を進んできた馬たちと表舞台を歩んできた馬たちが最後の1冠、秋に向けて対戦。というのは見所満点でした。
NHKマイルカップ優勝、ダービーでも5着と相性の良い東京コースの2000M戦はまさにクロフネにとって最高の舞台と言えます。
しかし、クロフネはこの天皇賞(秋)に出走することは、皆さんご存知の通り叶いませんでした…
外国産馬の出走枠の制限があり、アグネスデジタル(※クラフティ―プロスペクター)が出走を表明したために、クロフネは出走権を得ることが出来ませんでした。
ちなみに、このときマイルチャンピオンシップを14番人気で勝った実績があったとはいえ、その他に特筆した芝での成績を残していないアグネスデジタル陣営の天皇賞(秋)出走の決断には誹謗中傷もありましたが…
絶対王者テイエムオペラオーに競り勝ち、天皇賞馬の栄冠を手にし、世間の評価をガラッと変えて見せ、その後の国内外での芝・ダートの両刀づかいは後世に語り継がれる伝説となりました。
さて、そんな訳でダート路線に舵を切ったクロフネですが…
これが伝説の始まりであり、あっという間の終わりを迎えます。
ダート初戦となった武蔵野Sでは9馬身差の圧勝(2着イーグルカフェ)、続くジャパンカップダートでも7馬身差(2着ウイングアロー)の圧勝!
と無類の強さを見せ、国内に敵は無く、世界最強の座を目指し来期はドバイへ!
と話が上がった頃に脚部不安により引退。
僅か2戦のダート戦での圧倒的なパフォーマンスは今でも語り草となり、その後の種牡馬生活の船出をスムーズなものとし、現在の後継馬たちに受け継がれるきっかけをもたらしました。
各馬を彩る異名も楽しみの1つ
・アグネスタキオン(音速の貴公子)
・ジャングルポケット(府中の申し子)
・クロフネ(白い怪物)
・アグネスデジタル(オールラウンダー)
・テイエムオペラオー(世紀末覇王)
その他にも、いぶし銀な活躍でクラシックを盛り上げた、ダンツフレーム(※ブライアンズタイム)はクラシックタイトルこそ無いものの、皐月賞、ダービーを2着し、翌年の宝塚記念を優勝した名馬。
※晩年の不運もファンの記憶に残る名馬でした。
【おまけ】世代を彩る名脇役たち
エアエミネム(夏の上り馬)
サンライズペガサス(ガラスの末脚)
アグネスゴールド(河内の選択)
ボーンキング(コンコルドの弟)
ミスキャスト(ノースフライトの秘蔵っ子)
余談が長くなりすぎて、、、STORYが進まず申し訳ないです
本題の3強対決ではなく、クロフネと異名で終わってしまいましたが…
3強では収まらない猛者たちの戦いと終焉②以降で語っていきたいと思います(^^)