新NISAが2024年からSTARTすることが決まり、
否が応でも日本人としては、「投資」「資産運用」「資産形成」というものに対して、
向き合っていくことが求められる世の中になってきたように思います。
今回は、日本株の価値と将来性について考察していきます。
もちろん、株式の値動きは数多くの要素によって左右されます。
まずは、一般的な観点から日本株の価値と将来性について説明します。
日本経済と日本株の将来性とは?
01.経済状況
日本の経済状況は、日本株の価値に直接影響を与えます。
GDPの成長率、雇用率、インフレ率、企業の業績など、経済指標が健全であるほど、日本株の価値は高まる傾向があります。
※長期的な人口減少社会、少子高齢化社会でこれらが今後どう動くか?
02.企業の業績
日本には多くの優れた企業が存在し、これらの企業の業績は日本株市場に大きな影響を与えます。
企業の収益性、成長性、競争力、リーダーシップなどが、日本株の将来性に関わってきます。
※特に日経平均の変動にはリーダー企業の業績が影響します。あとは、Globalリーダーになれるか?
03.技術革新
技術革新は、日本企業の競争力と将来性に重要な役割を果たします。
特に、日本は自動車、電子機器、ロボット工学、医療技術などの分野で先進的な技術を持つ企業が多く存在します。
これらの分野における技術革新は、日本株市場における成長と投資の機会を生み出す可能性があります。
04.政治と規制環境
政治の安定性と規制環境は、日本株の価値に大きな影響を与えます。
安定した政府、ビジネスにとって好ましい法制度、株主保護の仕組みなどがあるほど、日本株市場は魅力的になります。
※市場再編や新NISA、PBR1.0倍以下問題など今後も注目トレンドを見逃さないように!
05.国際的な要因
日本の株式市場は、世界経済の動向や国際的なイベントにも影響を受けます。
特に、日本の主要な取引相手国であるアメリカ、中国、欧州連合などの経済状況や貿易政策の変化は、日本株の価値に大きな影響を与える可能性があります。
※もはや、日本市場だけでの経済活動という上場企業は少ないですね。
以上の要素を総合的に考慮すると、日本株の価値と将来性は一概には言えません。(月並みですが…)
株式投資はリスクを伴うものであり、市場の変動や予測困難なものです。
その上で、自分自身で将来を予測するとどんな投資戦略が良いでしょうか??
続いては、良くある質問の日本株と米国株どっちが良いの?について考えていきましょう!
日本株と米国株どっちに投資する?どっちが良いの?
まず、初めに申し上げると…元も子もありませんが、どちらが良い!という結論は存在しません。
その上で、日本株と米国株の違いを考えながら考察していきましょう。
違いとしては…取引市場、規制、会計基準、企業文化、投資家の投資スタイル、そして利益の構造に関連しています。これらの違いを考慮して、投資家は、日本株と米国株を比較し、どちらの市場が自分にとって最適かを判断することになります。
01.取引市場
日本の株式市場は、主に東京証券取引所によって運営されています。
一方、米国の株式市場は、主にニューヨーク証券取引所、ナスダック、およびNYSEアメリカのような他の取引所によって運営されています。
02.規制
日本の株式市場は、監督当局である金融庁によって厳格に監視されています。
米国の場合、連邦取引委員会(SEC)が投資家保護と市場監視を担当しています。
03.会計基準
日本の会計基準は、主に日本会計基準(JGAAP)に基づいています。
米国の場合、米国公認会計士協会(AICPA)が発行する米国会計基準(US GAAP)に基づいています。
04.企業文化
日本の企業は、グループ志向であり、従業員の安定性を重視します。
米国の企業は、結果志向であり、市場競争を重視します。
05.投資家の投資スタイル
日本の投資家は、短期的な利益よりも長期的な投資を好みます。
一方、米国の投資家は、高いリターンを目指すために、短期的なトレーディングを好む傾向があります。
※米国では皆保険制度が無いなど、自己責任で年金積み立てなどを各個人が長期運用しています。
06.利益の構造
日本企業は、株主に配当を優先する傾向があります。
米国企業は、株主に配当を支払う一方で、成長機会を活用するために利益の一部を再投資する傾向があります。
まとめ
投資に正解は無く、良くあるお決まりのセリフ「投資は自己責任で!」
がすべてを物語るように、過去やファンダメンタルズ、テクニカルなど様々な手法で、未来を予測することはできますが、確実な未来を言い当てられる人は存在しません。
だからこそ、「長期」「積立」「分散」投資。
のように、不確かな未来の中でも着実な成果を上げる方法を先人たちが考えてくれています。
自己の経験則や感も時には大切ですが、多くの先人の知恵をお借りして自己の将来を築くことは結果的に素晴らしい結果につながる可能性が高いでしょう。
またその方法は、日米の差もあれば、個別と投資信託などの詰め合わせパックとの違いもありますね。
「長期」「積立」「分散」投資だけでなく、小額投資も考えると投資信託やETFも考えた投資戦略が必要になるでしょう。
※個人的には、選ぶ楽しさも求めて個別株も併用していますが…
投資信託とETF(上場投資利益)は、ともに投資家が多様な資産クラスに手軽に投資するための手段ですので、上記で示した内容も踏まえて、うまく活用してみてはいかがでしょうか。
また改めて、投資信託やETFの特徴や種類の解説も別の記事でお伝えできればと思います。